腰痛持ちの人必見!急に動けなくなった?その痛みの原因は?

急な腰の痛み

〇概要

梅雨や寒い季節、あるいは特別な動きをしたとき、ギクッとなって激痛で動けなくなった経験がある方もいると思います。

俗にいうぎっくり腰です。ぎっくり腰は、急な腰の痛みを特徴とする症状で、急性腰痛症や腰部筋挫傷と呼ばれることもあります。原因としては骨、神経、筋など様々なものが考えられますが、一般的には筋肉の異常によるものが多い印象があります。

 

〇原因

ぎっくり腰は、日常生活の中での不注意や急な動作、重い物の持ち上げなどが原因となり、腰の筋肉や靭帯に負担がかかることで引き起こされることが多いです。

 

〇症状

ぎっくり腰の症状は、とにかく腰が痛いです。それが全てと言っても良いくらいでしょう。

その他で挙げると、腰部のこわばり、動かしにくさ、腰の可動域の制限などです。

痛みの程度は人によって異なりますが、一般的には体を前後に動かす(お辞儀など)と痛みが強く感じられます。

ぎっくり腰は一般的に自己制御できる範囲の症状であり、大抵は数日から数週間で自然に回復します。

 

〇対処法

ぎっくり腰の治療や予防に関する一般的なケアの提案をいくつか示します。

 ●安静と休息:

  腰に負担をかける活動や運動を避け、安静にして休息を取りましょう。寝るときは適切な姿勢とマットレスを使用してください。

 ●氷や温湿布の利用:

  炎症を緩和するために、初期の段階(2,3日)では氷を腰に当てて冷却し、痛みが収まってきたら温めて筋肉をほぐしましょう。

 ●薬物療法

  痛みや炎症を緩和するために、医師の指示に従って非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの痛み止めや抗炎症薬を使用することがあります。

 ●物理療法:

  ぎっくり腰の回復を促すために、マッサージ、ストレッチング、電気療法、温熱療法などが行われるこります。物理療法は、筋肉の緊張を緩和し、血流を促進して回復を助ける効果があります。

  急性期では痛みを悪化させることが多いので、専門家の指導のもと、正しい方法で行うことが重要です。

〇予防

 ●とにかく冷やさない:

  腰が冷えると筋肉が緊張したり血流が滞ったりして、無理さ姿勢をした際に急激な腰痛につながりやすいです。ぎっくり腰になりやすい方は特に普段から腰が冷えないよう注意することが重要です。

 ●姿勢の改善:

  正しい姿勢を保つことは、ぎっくり腰の予防に役立ちます。座るときや立つときに背筋を伸ばし、腰の負担を軽減するようにしましょう。また、長時間同じ姿勢を続けないようにするために、定期的な休憩やストレッチを取り入れることも重要です。

 ●適切な体重の維持と運動:

  適度な体重を維持し、腹筋や背筋の強化を含む適度な運動を行うことで、腰部の筋力を向上させることができます。ただし、急激な運動や無理な負荷は避け、身体の限度を守り少しずつ行うようにしましょう。

 ●姿勢や腰の負担を軽減するための日常生活の工夫:

  重い物を持ち上げる際には、腰を曲げずに膝を使って姿勢を保つようにしましょう。また、腰に負担をかけるような長時間の同じ姿勢を避けるために、仕事や日常生活での姿勢や作業環境の改善を考えることも重要です。椅子の高さを変えるのも一つです。

 

☆ぎっくり腰は一般的には自然に回復しますが、重度の症状や長期間の痛みが続く場合は、医師の診断と治療が必要となる場合があります。早期の段階で専門家の指導を受けることで、回復を早めることができます。